弊社では、カーボンソリッドの特性を更に飛躍的に高めた素材として、炭素繊維強化炭素複合材料(C/Cコンポジット)を取り扱っております。
C/Cコンポジット( c/c composite)は、「黒鉛グラファイト」へ、「カーボンファイバー」を混ぜ込んで作られており、飛行機やF1の、ディスクブレーキなどとして使用されております。耐熱性や強度に優れている事から、炉内部品にもよく使用されております。
C/Cコンポジットとは?
C/Cコンポジットとは、
黒鉛グラファイトを炭素繊維で補強した材料となります。高温度耐性と強度に優れており、
C/Cコンポジットが作られた事により、従来の材料では出来なかった事が出来るようになりました。
C/Cコンポジットの特性
C/Cコンポジットは、通常の黒鉛よりも、特に強度(比強度・比弾性・疲労強度・耐衝撃性)を高めたものです。非常に軽く(鉄の1/5程度)強い素材です。
また、熱膨張率が極めて小さく3000℃近くの高温にも耐え、熱衝撃にも優れた素材です。
C/Cコンポジットは、靭性が高い為に割れにくく、強度も増しております。
更には、熱伝導率が低く(耐熱鋼の1/3)金属に比べ高温での強度低下が低い事も特徴です。
C/Cコンポジットの主な使用用途
- 核融合実験装置の炉壁材
- 半導体引き上げ用部品
- 高温炉内部品
- 熱処理用トレー
- 耐熱構造材
- 耐熱スプリング
- ガラス製造用治具
- スペースシャトル耐熱板・ロケットノズル
- 飛行機、自動車の高性能ディスクブレーキ
C/Cコンポジット製造方法
- 炭素繊維をフィラー(基材)として、樹脂あるいはコールタールピッチを含浸させて焼成して炭素化(または黒鉛化)する含浸法
- 炭素繊維を基材に炭化水素を熱分解して得られる、CVD法(炭素を蒸着させる方法)