黒鉛(カーボングラファイト)は熱膨張が少なく自己潤滑性がある為、アルミなどの連続鋳造用カーボン製品であるノズル、滑り台、鋳型などによく利用されます。またグラファイトは耐熱温度に優れ、金属に濡れないため、溶解炉用炭素製品にもよく使われています。
溶解金属を混ぜる攪拌羽根は、金属の流線形を計算し設計します。また、マンドレルやノズルは、内面研磨を施し、製品に筋が出ないように加工、確かな品質を保証します。
溶解金属攪拌棒-反応棒
回転させ金属や薬品の混ざりを良くする働きをします。 グラファイトの耐薬品反応性と金属に濡れない特性、高温耐性が生かされています。
熔鉱炉用溶湯金属攪拌羽根
攪拌棒・反応棒同様、金属を混ぜる為に使われます。
反射炉用、炉床
銅の精練や再生アルミの金属溶解炉に多い反射炉では、熱を発生させる燃焼室と精錬を行う炉床が別室になっています。
反射熱の伝わりによって、燃料の消費や、消耗品の交換頻度、精練する材料の品質に作用する為、反射炉の形状や炉床には、製造メーカー様のノウハウが詰まっています。
連続鋳造用黒鉛ノズル
溶湯金属を少しずつ流し出す通路となります。
黒鉛(カーボングラファイト)は熱膨張率が低く熱衝撃にも強い為、ノズルの外面から散水をし製品を冷やしながら使われる事もあります。
内面研磨を施し、鋳造される製品の外面に筋が出ないように加工をしています。
連続鋳造用カーボンストッパー
ノズルは溶解した金属を流し出しますが、カーボンストッパーは溶湯金属を必要に応じて止める役割をします。アルミのみならず、銅などの金属材料のストッパーにも使われています。
アルミ連続鋳造用カーボン滑り板
アルミの成形は押出成型法にて製造されております。天然黒鉛は柔らかくアルミ製品を傷つけない為、押出された材料を受ける滑り板に使用されています。
連続鋳造用マンドレル・ダイス
マンドレルを通った溶湯金属から、ダイスにより製品形状を成形しながら使います。マンドレル・ダイスとも製品と触れる面には、研磨加工が施されています。
鋳造用マンドレル(造管パイプ用)
上部の穴より溶湯金属をゆっくりと流しながらパイプの成形をしていきます。高温度域に耐え熱衝撃にも強く急冷が出来る黒鉛(カーボングラファイト)の特製が生かされています。
アルミ押出用案内管
アルミの押出成形の出口(製品形状を作るところ)に黒鉛の型が使用されています。その型の形状を作る部分を案内管と呼んでいます。黒鉛(カーボングラファイト)の放熱性や潤滑性や低熱膨張特性などがいかされています。
黒鉛坩堝(ルツボ)・カーボンルツボ
鋳造・溶解炉などの金属分野では、材料を精練する容器に黒鉛・カーボン製のルツボが使われています。また、食品・おかしの袋に使われている、プラスティックフィルムにアルミを蒸着させる際に使う器にも使われています。原料攪拌用の容器などを坩堝(ルツボ)といい、その材料に黒鉛・カーボンが使われています。
ホットプレス用カーボン鋳型(2分割)
主に、ファインセラミックスの製造用鋳型として広く使用されています。カーボン鋳型は 造られる製品の型となる為、高品位、高品質が要求されます。