黒鉛(グラファイト)は溶融金属に濡れない特徴があり、加工性がよいため、寸法精度が抑えられます。そのため、トランジスターやダイオードの電子部品の製造治具や、リード線とリングの位置決め治具、それらをガラス溶着する際の封着用治具や鋳型としても、使用されています。
弊社では、お客様要望に対応する加工精度、公差を実現、三次元測定機により、品質を保証します。また、カーボンの発塵性を抑えるため、ACコーティングなども提案します。
発光ダイオード(LED)用サセプター
発光ダイオード(LED)の製造工程にもグラファイトが使われています。
サセプターとはLED素子を精製する為の台座です。台座の上にサファイア板などの基板を設置し、高温・高圧で気化させた有機金属などの原料を結晶化するのに使います。
アロイ製品
ガラス封入する際に使われるアロイ治具です。ガラスに模様が出ないように、ガラスと接する面に、表面研磨処理を施しています。
ゲルマニウム製のトランジスターやダイオードの製造用アロイ治具には、インジウム、鉄、ニッケルに濡れにくく、不純物が少ない事が要求されるため、黒鉛が選ばれて使われています。
アロイ治具
面にΦ0.13の穴加工をした製品となります。黒鉛(カーボングラファイト)治具は極めて高精度の加工技術を必要とします。豊富な経験と精密な加工技術により、高精度の製品を製作しています。
ステム治具
ステム治具は、蛍光灯の両端面の金属とガラス部分を接着(封着)する際に使用される黒鉛(カーボングラファイト)製の道具です。トランジスターやダイオードのリード線を ガラスに封入する際にリングの位置決めと鋳型として使用されます。
封着治具
封着治具は、ダイオードなどの半導体素子やリードピンを、ガラスに封着させる際に使用される道具です。
水晶振動子などの電子部品の封着用治具としても、黒鉛 (カーボングラファイト)は使われています。
スライスベース
スライスべースは、半導体材料となるシリコンを、シリコンインゴットよりスライス切断する際に使用される台です。
他用途でも、黒鉛(カーボングラファイト)は敷板や、共切材として使用されています。
CVD・PVD装置用カーボン治具
CVD法は化学気相成長法の事で、PVD法は物理気相蒸着法の事を指します。
どちらも被膜を行う原料にレーザーを当て、瞬間的に原料を昇華(アブレーション)させます。昇華した物質は、プラズマ状態で装置内を基板に向かい移動します。移動(成膜)の際、CVDは材料の化学反応が行われ、PVDは化学反応がない成膜方法を指します。
弊社では、プラズマCVDや、PVD装置に使われるカーポン治具を製造しています。